いろいろ自由に話したい

その時の勢いに任せて適当なこと書くとこ

ドラマCDレビュー「舞踏会より愛を込めて」

先に注意書きの方をお読みください

kouen-free.hatenadiary.jp

 
 
 ※念のため追記
ここより下は端的に言えば読んだ人を不快な気分にさせるために書いた記事なので、そうなりたくない方は読まないでください。
この記事を読んで不快になっても責任持ちません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、注意書を読んでもなおここに来られた方は色々な意味で覚悟が出来てるものとして進めさせていただきます。
可能でしたら一緒にドラマCDを聞きながら読んでもらうと分かりやすいかもしれません。道連れは多いほうがいいですからね
※このレビューは『ドラマCD聞きながらの一発書き』です。ご了承下さい。

 

・前置き
今回聞くドラマCDを軽くご紹介

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こちらが今回の問題作です。私も一度しか聴けてません。本来、この手の批判をするなら「HAHAHA!このドラマCD、何回聞いても駄作にしか思えないよ!」と繰り返し聞いてから言うのが普通なのでしょうが、私は一度しか聴けてません。
何故かと言うと聞こうとしても手が勝手に再生を拒否するからです今回もリツイートキャンペーンの当選と公式アカウントの悪乗りが無ければ聞く気など全くありませんでした。
と、そんなことはどうでもいいとして。次は事前に書いてあった情報についてのお話です。
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内容としては、「ペトラがヴァイスの社会復帰のために舞踏会を開き、そこに数人の知り合いを呼んでわちゃわちゃする」というものです。そこまで地雷臭は無いですね。
参加メンバーは、
はぁと(CV:高橋美佳子
ペトラ(CV:井上麻里奈
ヴァイス(CV:沢城みゆき
えこ(CV:辻あゆみ
カズヒロ(CV:細谷佳正
ドロシー(CV:小林ゆう
という面々。
今までのドラマCDでは全員参加が基本でしたが、今回は特定の人物のみ。そこは仕方ないとしても、この面子の中にシャルラッハロートを差し置いてドロシーを選出する」というのはなかなかに珍しいです。私も初めて知ったときは「なるほどそうきたか」と思いました。LOV3で言うと「超魔からラドン引っこ抜いてわだつみ入れた」感じです。
そして、それ以上に一番重要な情報がこのCDには記載してあります。それは、脚本担当が「花崎圭司」とあります。すなわち原作者である「さくらいとおる」さんではない(さくらいさんはノータッチ)ということですここはテストに出るくらい重要なので絶対に忘れないでください。
この記述を見た瞬間、私の中の期待・不安の割合は期待80不安80でした。(「100超えてね?」という無粋なツッコミは無しで。)
素人なのでドラマCDの脚本難易度は分からないですが、当然気になるのは「はたしてこの脚本家はどの程度世界観を理解しているのか」という点です。その指針となる「内容」及び「キャラ選出」については前述の通りですが、現時点で「かなり分かってる」か「完全に分かってない」かの二択迫ってきています。ゆえに80:80という歪んだ期待値になっているわけです。実際は「不安80」どころの結果ではなかったのでどちらもハズレていましたが
そういうこともあって、『最初は』かなり期待をしていました。ええ最初は
 
 
 
手元にドラマCD音源がある方はいつでも一時停止できるように再生ボタンにカーソルをあわせて下さい。
 
いざ、再生!
 ※予想外に長くなってしまったので、かったるい方は一番下までスクロールして「・総評」を見てください。
 
 
 
(BGM)
ぺトラ「はぁ・・・。今日は少し頭が重いですわね・・・」
(足音)
「あぁ、ローサ。ありがとうございます」
「あなたが入れてくださるモーニングティーはいつも良い香りですけど、今日のものは格別です。気分も軽くなってきました」
「・・・いけない、寝不足かしら。また眠りそうになってしまいましたわ」
良い感じの出だしですね。
ラーゲルクヴィスト司令官、今日は寝不足とのこと。どのメディアでも常に寝不足とか言われている気がしますがそこは気にしないでおきましょう。
少しカット。
 
「ではクッキーでもいただきましょう」
(ガチャン!)
「つ・・・・・・っ!」
(ガチャッ!)
ヴァイス「どうしましたか!?ラーゲルクヴィスト司令官殿!」
「なんでもありませんわ。ヴァイスこそどうしたのですか?」
「はっ。司令官殿の、緊急を要する声が聞こえたものですから・・・・・・」
「ティーカップをこぼした拍子に、紅茶を手にこぼしただけです・・・」
「大丈夫ですか・・・!?やけどなど、されていませんか・・・?」
「落ち着きなさい、ヴァイス。このくらいのことで・・・」
ヴァイスがすっ飛んできました。偶然近くを通りかかってたのか、それとも扉の前に張り付いてたのかはヴァイスのみぞ知る。
その後、いつものごとく「司令官呼び」を諌められる展開になります。
 
少しカット。
 
「普通の女の子になって欲しいのですが・・・」
「・・・いかが、いたしましたか?」
「なんでもありませんわ」
ピロリロリーン(謎SE)

 

 
はい、出ました。このドラマCD名物(?)の謎SEです。
内容のレビューを書くというのに実際に聞いてもらわないと分からない部分を語らなければならないのは非常に厳しいですが、今後かなりの頻度で出現する上、このCDの批判点の一つなので触れざるをえません。
他の人は知りませんが、自分はこの謎SE達に結構神経を削られました。
まずこのSEは持続時間が約5秒平均と非常に長いです。そしてそのせいでテンポがかなり悪くなっています。あと音が微妙に大きいのも心臓に悪いです。
 
「あの・・・司令官殿?」
「なにかしら」
「何故っ・・・・・・・・・携帯電話のカメラで私を撮影なさるのでしょうか」
「あなたが気にする必要はありません」
「は・・・申し訳ございません。・・・出すぎたことを言いました」
ピロリロリーン(謎SE)
こっちも理由が気になるんですが、それは今後明らかになるものと信じます。
少し声を張ってまで拒否する辺り「少し後ろめたいのではないか?」と勘ぐってしまいますが気のせいでしょう。
 
「ヴァイス、下がって構いません」
「は、はい!」
「・・・・・・どうしました?」
「その・・・・・・・・・。ペトラ、さんの・・・・・・お側にいては、いけませんでしょうか・・・?」
キラキラキララーン(謎SE)
「どっ、・・・・・・どうしたのです?急に・・・///
「先ほどのようなことがあってはなりません!少しの間警備など・・・」
ピロリロリーン(謎SE)
(主にSEに対して)「どうしたのです急に」と言いたいのはこちらの方ですが、とにかくなんかあったみたいですね。
このやり取りの間に挟まったSEの意図はよく分かりませんが、こちらは唐突な百合ムード押しにただただ困惑するのみです。
あと、予想するにこのピロリロリーンというSEは場面転換の合図のようですね。じゃあもう一つの方はなんの合図なんだという話ですが。
 
「ペ↑トラさん!また「ヴァイス?少し考え事がありますの。一人にしてくださらないかしら」
「・・・・・・了解いたしました」
(バタン)
「・・・。」
いい写真が取れましたわね・・・・・・!早速データベースを整理しましょう」
(カタカタカタ)
「日々ヴァイスが『ドレクスラー機関の戦処女』ではなく、『普通の女の子』に変わっていく様子を見守る」
(カタカタカタ)
「・・・ドレクスラー機関壊滅作戦が、無駄ではなかったと自分に言い聞かせたいだけの自己満足かもしれませんけど・・・・・・」
(カタカタカタ)
「画像データも保管して・・・これで良いですわ」

 

上の表記はミスでもなんでもなく実際のテンポをそのまま表現した形です。「ペトラさん」の発音が上ずっていたり、会話の割り込み方が急だったりと、少しずつこのドラマCDの特有のノリが出始めました。
どうやら、司令官殿は日々ヴァイスの写真を取って社会復帰の様子を観察していたようです。ご丁寧にデータベースも作っている様子。
説明を間違えてしまうと勘違いをされそうな行為ですが、この辺りはまだ愛情で説明の付くレベルだと思いますので触れません。
 
「何故かしら。・・・・・・起きたばかりだと言うのに眠気が・・・」
「これから重要な案件があるというのに、腑抜けている場合ではありませんわ・・・!」
タイトルコール)「ドラマCD アルカナハート ~舞踏会より愛をこめて~」
冒頭に自分で寝不足と言っていたにも関わらず眠気の原因が分からないようです。
「寝不足でも一度起きればなんとかなる」という考えもありますが、なんとかなっていないのでかなり重度の寝不足の様子。
そしてここでタイトルコールが入ります。正直アバンまででここまでツッコミ入れることになるとは思ってなかったので、これから先まで書ききれるかが少し心配になってきました。
 
 
(BGM)
「では、理事長閣下、失礼いたします。」
「任務の最中は司令官殿。ローゼンベルク学園では理事長閣下。普通に呼べと何度言っても、直りませんわね・・・」
ポロロロロロン・・・・・・(謎SE)
 
(BGM)
「ヴァイス!」
「ペトラァっ、こっちにおいで!」
「どうなさいました?」
「あそこ見てェ・・・?」
「あら・・・さくらんぼですわね?」
「食べない?」
「え?・・・・・・ぁ・・・いえ、私はその・・・木から直接さくらんぼを食べるなど・・・」
「だっ・・・・・・たらァ・・・・・・」
「んな、・・・なにかしら・・・」
「私が取ってくれば、食べられる?」
「ふぇっ!?」
「直接でなければ良いんでしょう?」
「ヴァイス・・・」
さくらんぼ、取ってきてあげる。一緒に食べよ?」
「ええ・・・・・・。ええ・・・!食べられますわ!ヴァイスが取ってきてくれたさくらんぼなら・・・」
 
 
 
 
 
 
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

 

 

 

 

 

 

 

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誤解の無いように先に言っておきますが、タイトルコールからここまで一字一句をノーカットでそのまま書き起こしています。
唐突過ぎて分からないかと思いますが、これはペトラの夢の中のお話です。
ヴァイスのセリフ部分に謎に小文字やらなんやらが混じっていますが、これは沢城さんの名演で「ペトラとの友人関係になっているヴァイス」の口調になっているためです。表現しきれない自分の語彙力の無さを恨みます。
簡単に言うと、沢城さんの名演が光りすぎてヴァイスだか誰だか分からなっています。
唐突過ぎる場面転換すでに聞くのにダレてきた謎SEペトラの極端すぎるヴァイスのイメージ。どこから突っ込めばいいのか分かりませんが、個人的には何故よりにもよってチェリー(さくらんぼ)を一緒に食べる話なのかという点が気になります。何か狙ってるんですかね?3P?
ペトラさんの脳内での「普通の女の子像」とは一体どんな扱いになっているんでしょうか。そこら辺気になります。
 
「あ・・・!私としたことが、何を考えて・・・!」
「ぁありえませんわ・・・。」
「私はもしかして、ヴァイスの境遇に共感しているのかしら・・・?」
「私はラーゲルクヴィスト家に・・・彼女はドレクスラー機関に・・・。幼い頃から籠の中の鳥として生かされて、対等の友人も無く・・・。」
「私は・・・ヴァイスを・・・対等の友人として求めているのでしょうか・・・?」
どうやらペトラさんの中では、シャルラッハロートはヴァイスの対等な友人ではないようです。あとえこも。家族だからね仕方ないね
 
「夢の中とはいえ・・・ヴァイスの笑顔、素敵でしたわね・・・。」
(ガタンッ)
「・・・!決めましたわ!必ず・・・必ず、ヴァイスに笑顔を!
「そのために・・・」
(ガチャン ピピピピ)
「今から緊急会議を始めます。理事会員は第一会議室に五分後集合です。」
(ガチャン)
ヴァイスに・・・笑顔を・・・
と、言うことで、夢の中で見たヴァイスの笑顔が素敵だったから現実でもヴァイスの笑顔が見たい」という理由でペトラさんが動きます。とんだロマンチストだな!
タイトルコール前に「これから重要な案件がある」と言っていたので、その部分とは別の場面なのが分かります。タイトルコール前のやりとり必要だったんですかね?
 
そして場面は変わります。
説明も何もありませんが、恐らく舞踏会当日のようです。
(BGM)
はぁと「うわぁ・・・!大きくて立派なホール・・・・・・」
「・・・ほんとにここかなぁ?」
(足音)
ドロシー「喫茶愛乃のお姉さん?」
「あ、どろぴん!」
「やっぱりその髪型は・・・!愛乃のお姉さんだ!」
確かに特徴的な髪型ではあるけど本人の目の前で言うもんじゃないと思うのは私だけでしょうか。
 
「こんなとこで会えるなんて・・・ロ-ゼンベルク学園に、何か御用ですか?ご案内しますよ!」
「ありがとう!ええと・・・『イベントホール』ってここでいいのかな?」
「はぁい!」
「ぺとらんから、舞踏会の紹介状を貰ったんだよ!「この時間にここ!」って!」
「え・・・僕もです!ペトラさんから招待状をいただきました!」
「お、どろぴんも?じゃあ、いろんな人呼んでるのかな?」
「どうなんでしょう?それは行ってのお楽しみ!・・・じゃないですか!?」
「そうだよね!えへへ♪」
開幕から若干テンション高めの小林ゆうさんドロシー。
 
「私、舞踏会とか初めてなんだ!すっごい楽しみー!・・・何が起こるのかな?」
「起こるって・・・・・・ただの舞踏会ですよね?」
「うん。そうだけど、何かドカーン!と起きないかなって・・・・・・サプラーイズ!みたいな・・・」
「なるほど!サプライズは僕も大好きです!」
「だよね!じゃ、早く行こ!」
「・・・あ、ま、待ってくださーい!」

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(BGM)
「おおっと・・・!」
「うわぁ!」
「わぁっ!・・・いきなりのサプライズ!」
「うん・・・どうしたんだい?」
「だって、ドアを開けたらいきなりカズがいるんだもん、びっくりするよ!」
「僕はお化けじゃないよ。・・・傷つくなぁ」
「はぁ・・・・・・。でも、落書きが動くなんて、やっぱりすごいですよね!」
「あはは・・・ありがとう。こうしていられるのは、全てえこのおかげさ」
カズ登場。一人称に関しては監修が入っているのか、特に気にならないのでそこはうれしく思います。
この後えこも登場し、招待メンバーが出揃います。
少しカット。
メンバーは舞踏会会場へと向かいます。
 
(BGM)
「皆様?ようこそ舞踏会へ。ローゼンベルク学園理事長の、ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィストです。」
(パチパチパチ)
「あー!ぺっとらーん♪」
「え?あの・・・人数は、これだけですか?」
「ええ。それが何か?」
「やけに給仕の人が多いな・・・?」
「皆さん、おなかが痛くなったとか、頭がクラクラするとか、今日の占いで外出禁止とか・・・・・・いろんな理由でご出席いただけませんで・・・。きっと私の日取りが良くなかったのでしょうね・・・残念なことですわ」
「っと・・・とりあえず、来て良かったみたいですね!
「そ、そうだね!・・・・・・ぺとらん、ファイト!

 

 
ペトラさん人望無さすぎぃ!
逆にラーゲルクヴィスト相手にここまで根に持たれそうな断り方する方もいい度胸してると思います。
普通に後が怖い気もしますが、それほどまでに嫌だったということなんでしょうか。
エルクラやゼニアといった面々も「お腹が痛い」という理由で断ったのかと考えると一周回って面白いですね。上司飲みはNG
そしてヴァイスがいるイベントになら意地でも来るであろうシャルラッハロートもいません。やはり存在が消されているようです。
挙句、ドロシーとはぁとに気を使われる始末。招待客に気を使われるとかラーゲルクヴィストのプライド的にどうなんだ・・・。
 
この後、来場者の名前呼びがあります。
カズヒロも紳士を自称して参加し、これで主催者といつの間にか後ろにいたヴァイスを合わせて舞踏会参加者が6人ワンダーランドウォーズでも8人はいるのに
ドロシーが苦言を呈しますが、気にせず舞踏会は始まります。
 
(BGM)
「・・・みなさん。『お気持ち』の方は、受け付けに預けていただけましたか?」
「はて・・・、何の話だい?」
「もしかして・・・『プレゼント』、のこと?」

 

 
開幕早々持ち込まれたプレゼントの話をする主催者。
私もはぁと同様、舞踏会のぶの字も知らないのでこういうものなのかなと納得するしかないのですが、そういうものなんですかね?
招待状を貰っていないカズは事情を知りませんでしたが、えこは『ペトラの似顔絵』を用意していました。
 
「ぺとらおねえちゃんかいたのー。えへへ♪頑張ったのー♪」
「ぁ・・・そう。これが・・・私。・・・・・・えこの目には、こんな風に・・・?」
「ぺとらん、キバ生えてるよ・・・?」
「随分釣りあがった目ですよね・・・?まるで鬼みたいだ・・・」
「グスッ・・・・・・」
「え、えこ?」

 

 
まるで鬼のような自分の似顔絵を渡され、流石のペトラも動揺します。そしてそれを見たえこが突然泣き出します。
ここから幼女がガチ泣きしながら謝る音声を聞かされます。心が痛い。
 
「えこ、頑張ったの・・・ごめんなさいなの・・・・・・グスッ」
「ペトラ・・・えこを泣かせたね・・・!いくら君でも、僕は許せないよ。」
(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)
「たとえ僕がエーテルの塵に成り果てようとも、えこを守る兄として、ペトラ。君と戦わなければならない・・・!」
「カ、カズ!落ち着きなさい!」
「カズにーちゃん、えこがわるいの。ぺとらおねえちゃんをおこらないでほしいの。」

 

 
カズヒロってこんなキレやすかったっけ?
とにかく、ペトラが妥協してえこに謝罪。疲れたでしょうと言ってえこを退場させます。
えこが「ペトラと一緒に行きたい」と言う所をヴァイスが説得し、ヴァイスがえこを抱えて離脱します。えこを持ち上げる時のヴァイスの声が妙に生き生きしていますね。
というかヴァイス退場で早速本来の趣旨から外れてるような気がしますが大丈夫なんですかね、この舞踏会。
次はドロシーのお気持ちを披露する番です。
 
「・・・出る幕、無かったですね。」
「うん。ぺとらん、大人の対応だったよ。えこちゃん、喜んでてよかっt「ではドロシーさん?」
「はい!」
「お気持ちは持ってきていただけましたか?」
「もちろんです!・・・どうぞ、こちらをご覧ください!」
テッテレテッテッテー!(謎SE)
「500円玉・・・?」
「ええ。これは確かに500円玉。しかし!この500円がぁぁ!
グイーン(謎SE)
「でっかくなっちゃったー!」

 

 
ハイテンション画伯
せっかくフォローを入れたはぁとの発言を本人がぶった切っていたり、もはやSEを形容する言葉が見つからなくなってきましたそんなことは些細な問題です。
本場ラスベガスで活躍する天才奇術師『ドロシー・オルブライト』の持ってきたお気持ちがお笑いタレントの鉄板ネタと同等の内容だったという所の意味することとは一体。人望無さすぎるだろぺとらん
テレビをよく見るはぁとにはお馴染みすぎるので、「どろぴん、ピーンチ・・・」と言うはぁと。ドロシーも「かもしれません・・・」と返す。分かっててやったのかこいつ
ところがどっこい。ペトラには高評価でした。
 
「えと・・・。続きまして・・・・・・」
「素晴らしい・・・!」
「・・・ぇ?」
「500円玉が大きくなるなんて・・・・・・!一体、何をどうしましたの?」
「それは・・・そのー・・・・・・」
「これは、頂いてよろしいかしら?」
「もちろんです!どうぞどうぞ!」
「では、ありがたく頂戴いたします・・・」
「あんなおもちゃで喜んでくれるなんて・・・・・・」

 

 
流石のドロシーも「こんなので喜ぶのか」と呆れます。どうやら元からペトラを喜ばせる気は無かったようですね。ペトラェ・・・
今までペトラは「見世物にも道化にも興味は無い」と言っていてマジックに関わる場面はありませんでしたが、まさかのポンコツ純粋パターンでした。
伊達に純粋な心を持つ聖女はやってないということでしょうか。
ここからひたすら「ペトラが本気で500円玉の質量変化にこだわる話」が続くのですが、クドいのでカットします。
 
そして次ははぁとのお気持ちの番です。
(BGM)
 
「よぉーし、それじゃあ次は、私の番だね!」
「愛乃はぁとさん?あなたは何を?」
「えーっと、・・・私の気持ちだよね?」
「ええ」
「じゃあ・・・ハグ!・・・ギューッ!」
「はぁ!?」
「アンド、頬ずり~!すりすり~・・・」
「んなっ・・・!」
「私の気持ち~」「はぁっ!?」「・・・なんちゃって!」「な・・・」
ニュータイプSEもどき)
「この殺気・・・廿楽冴姫さん!?」
シャキーン!(謎SE)
「ふわぁっ!?今なんだか、ヴァイスさんのプンプン気分が届いたよ・・・!」
 
(BGMフェードアウト)

 

 
 
 
 
 
 
 

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この辺りから私は正気を保てなくなってきていますのでご了承下さい。
一応解説すると、この「冴姫の殺気」というくだらないにも程があるネタは、もう一つのドラマCD(通称エビテン版)でも使われています。脚本家の方はこのネタが相当お気に入りのようです。その割には本人どっちにも出ていませんが
そしてこの場面でヴァイスがプンプン気分になる理由は正直分かりません誰か教えてください。真面目に。
このドラマCDがまだ半分以上残っていると考えると頭が痛くなってきました。・・・頑張っていこう。
 
 
 
今のは流石に冗談!ということで、本来のお気持ちであるパフェを渡すはぁと。
曰くペトラをイメージして作ったらしいが、何やら青いクールビューティーな感じ!」らしい。唐突にキャラカラーを奪われる冴姫ちゃん
はぁとに進められてペトラがそれを口に運ぶと、予想外の冷たさ。どうやらアイスで作られているようで、「そう簡単に溶けないようにカッチカチ!」とのこと。
そしてまた「私はそんなイメージですか・・・!」とショックを受けるペトラ。多感なお年頃。
食ったら食ったで冷たさで頭が痛くなってきたペトラ。しかし、「彼女の心遣いを無駄にはできない」と頑張って食べる。すると、奥からは甘い甘いクリームが。
そしてまたまた「これが、私のイメージ・・・」と感動するペトラ。多感な(ry
その反応に「昨日の夜から頑張って作って良かった!」とはぁと。
普通にいい話です。なので詳しい内容が気になる方はドラマCD聞いてください。
 
そんなこんなやってるうちに、ヴァイスが戻ってきます。
しかもただ戻ってくるだけではなく、フリフリドレスにヒールを付けた可憐な姿で戻ってきました。ドラマCDなのでイメージしづらいですが
場の雰囲気になれないえこが寝落ちした際、ヴァイスの服を汚したようで、変わりにノーラが用意した服がペトラの服だったそうです。
そんなヴァイスを見て思わず「えこ、ノーラ、お手柄ですわ・・・!」と呟くペトラさん。心なしか、かなり興奮感動しているご様子。
そして即座にその姿を写真に取ります。
(どうでもいい話ですが、ここでようやく「ピロリロリーン(謎SE)」の正体がカメラのシャッター音だと察することが出来ました。)
「自分も舞踏会に参加したいがお気持ちが無い」というヴァイスに対し、「そんなものはいらない」というペトラ。しかし、ヴァイスは納得せず「今からでも用意する」と言って会場の外へ駆け出します。が、慣れないヒールのため思い切りすっ転んでしまいます。
 
「ヴァイスさん、えこちゃんに捕まれて転んでたけど、大丈夫かなぁ・・・?」
「ヴァイスはドレスに慣れていませんから・・・かわいそうに・・・」
「ヴァイスさん、気をつけないと・・・。黒のパンツが見えちゃったよ?

 この発言の瞬間、一瞬にして場の空気(という名のBGM)が変わります。

(BGM)
「・・・ドロシー・オルブライトさん?」
「はい?」
「舞踏会が終わりましたら理事長室へ。・・・少しお話があります」
「ヘェーッ!?ナ、ナンデ!?」
「ぺとらん!・・・どろぴん、何もやってないよ?」
「愛乃はぁとさん、口を挟まないで下さる?・・・ヴァイスが変わっていく姿を見守るという、私のささやかな喜びを土足で踏みにじった罪は、重いと言わざるを得ません」
「え・・・ちょっと、ペトラさん・・・・・・何を言ってるんですか?全然身に覚えが無いんですけど・・・・・・」
「では・・・、せっかくの舞踏会ですし、私と踊ってくださいませんこと?」
(カチャッ)
「ぺとらん!?どうして銃を構えてるのー!?」
「(震え声で)ペトラさん・・・・・・あの・・・・・・!・・・落ち着いて話しませんか・・・・・・・・・!?」
 
「ただいまなのー」
デンッデレー、デッデッデンッデレー、デッデッデンッデレー、デッデッ(BGM)

 

 
 
 
 
流れは理解出来ましたか?私は出来ませんでした。
流れが理解できない人のために解説という名の憶測を挟むと、多分「えこが戻ってきたことで空気が戻って助かった」感を出したかったんだろうなと思います。演出が下手糞すぎて初見じゃ絶対に分からないと思いますが。
あとそろそろペトラ好きはキレていいんじゃないかなと思います。全体的に沸点低すぎますね。
 
そして、ペトラさんは本当にさっきまでの出来事がなかったかのようにえこに対応します。情緒不安定すぎひん?
 
「僕も助かった・・・・・・」
「ホントだね、ドキドキしたよ!」
「笑顔で言わないでください!」

 

他人の不幸は蜜の味!
唯一まともと思っていたはぁとにまで裏切られたからか、ついにドロシーがアメリカに帰りたい・・・」「パパ・・・ママ・・・会いたいよ・・・!」とまで言い出します。ドロシーにも・・・笑顔を・・・!
そんなドロシーのマインドが振り子のようにゆれ始めた頃、ヴァイスが戻ってきます。
明らかに空気がおかしいのでヴァイスがツッコミますが、そこははぁとがフォロー。
 

「あははははは・・・・大丈夫!「笑うようなことはありません!」

・・・・・・したところにペトラさんがまたブッ刺します。なんなんだこの女・・・。
(BGM)
「全く・・・私は楽しい舞踏会にしたいだけですのに・・・・・・」
「ぺとらん、楽しくないのかな・・・?それって、私たちのせい・・・?」
「ぼっ、僕は何もしてませんよぉ!?」
「私はヴァイスの笑顔を見たいだけですのに・・・・・・」
お前ら会話しろ。
といったところで、はぁとは何かを思いつきます。
 
その何かとは、「かくし芸大会」
「何ですか・・・?その、『かくし芸』・・・というものは?」
「そうだねぇ・・・・・・普段は見せない特技を披露して、皆を楽しませる、ってことかな」
「舞踏会って、ぺとらん以外は皆初めてだから、馴染めないんじゃないかな?」
「だから、誰でも楽しめるかくし芸大会に変更ー!」
「「「「さんせー!」」」」
 
誘った人間のほとんどはふざけた理由付けで参加せず、数少ない参加した人間には気を使われ、挙句の果てに舞踏会そのものを満場一致で否定されました。もうぺとらんのプライドはズタボロ。
そして、ドラマCDとしてもここまでの流れの一切が無駄だったということが判明します。総再生時間40分に対して現時点で24分経過しています。
 

「ヴァイスのかくし芸・・・・・・興味ありますわね」

上で色々と言いましたが、ペトラご本人はそこまで気にしていない様子なので大丈夫なんでしょう、多分。
そんなペトラを見てヴァイスは「体の具合が悪いのですか?」と心配します。皮肉が利いてますね。
 
というわけで、かくし芸大会のスタートです。
トップバッターはえこ。
内容は絵描き歌だそうです。
 
「ふんふふーん・・・♪」
 
「まーるかいて、ちょん♪」
「ちょっと待って」「ちょっと待ってー!」ちょちょ、ちょっ、ちょっと待った」
「えこ?それはちょっと問題が・・・」
「えーっ!?なんでなんで?」
「それは、その・・・・・・著作権とか、なんとか・・・」

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は静かにヘッドフォンをおいて深呼吸をしました。
アルカナ史上初、著作権を心配するペトラ」がここに生まれました。
今ちょっと展開に頭が追いつけてないんですが、これって、つまりこれはギャグシナリオって見方でいいんですかね?その割には終始殺伐としていましたが?
 
「えこちゃん、他の絵描き歌は無いの?」
「あるよぉ♪スプー!
「「「スプーン?」」」
「スプーン・・・?そんな絵描き歌知らないのー」

 

 

 

 

 
 

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そろそろこんなネタでアルカナ勢が喜ぶと思われているという事実に腹が立ってきます。
ここ何十回と聞きなおしたんですが、何度聞いても「スプー」にしか聞こえないんですよ。でも俺は常識と倫理的にこれを正解だと認めたくないのですよ。誰か正解を知ってる人いたら教えてください。
というか今俺の聞いてるドラマCDって「おそ松さん」か何かでしたっけ?
 
「絵描き歌は危険」ということから、今度は似顔絵に挑戦するえこ。
対象はドロシー。
「なんとか治まった」と安心する一同だが、今度はえこが似顔絵を実体化させてしまいます。
その姿は、はぁと曰く「恐竜というか怪獣というか・・・悪者だよ!」
その言葉と状況を受けて、ドロシーは泣きだします。当たり前だ。
 
その後、全員の手でドロシーの似顔絵をボコボコにすることに。やたら軽いボコスカ音、いちいちイラつかせてくる謎SEを経て、場面は移ります。
今度は、ドロシーが似顔絵を書く!と言い出します。
 
「僕が似顔絵を書いたら、あまりの上手さにビックリしますよ!」
「・・・・・・それはどうかしら」
「・・・なんか、僕の中の人に向かって言われた感じがするんですけど・・・」

 

 
 
 
 
 
 
 
 
これ本当にアルカナハートのドラマCDなんだよな・・・?
こんなメタ全開の世界観だったっけ・・・?
花崎圭司さんには、アルカナハートはどんな世界観に見えたんだ・・・・・・?
 
そんな流れを「とにかく続けましょうか」の一言でぶった切るペトラさん。どういう思考回路をしてたらそんな一言でこれほどの濁流を流せると思うのか疑問ですが、とにかく続けましょう。
続いてはこのドラマCD唯一の良心愛乃はぁと
 
(BGM)
「何をしてくださるのかしら?」
「私の得意科目って、音楽と体育と、あと図工なんだけど・・・・・・いよっし!図工やります!
あまりの力強さに納得してしまいそうになりますが、何故ぶっつけでやるのに一番向いていない図工を選んだのかは永遠の謎です。
 
「図画工作・・・ですか。それで、何を?」
「ぺとらん、ペットボトル無いかな?」
「あ、どうぞ」
ピコン!(SE)
「カッターと、テープ。あるかな?」
「もちろんあります!」
ピコピコン!(SE)
色々とおかしいですが疲れてきたのでツッコミません。
まあ、この流れを見てえことカズヒロが感心し、ドロシーが機嫌を戻したのでもうそれでいいです。
とかいうやり取りの間にブツが完成していました。
作っていたのはペットボトルロケットです。
空気入れはどうするのか?となった時、今度はヴァイスが手を上げます。
非合法な空気銃を用いてロケットに空気を入れるそうです。
あやしいくらい膨らんだみたいですが、気にせずカウントダウン開始。
そして案の定爆発して吹き飛びます。
そして吹き飛んだ拍子にはぁとのぱんつがめくれます。
とはいえ、ちゃんと吹き「飛んだ」し、皆も驚いたのでこれでいいかな!という空気にして無理やり終わらせに行きます。
 
次はドロシー・オルブライト。
芸と言えばドロシー。ドロシーと言えば芸。
自他共に認めるエンターテインメントの申し子は、一体どんな芸を見せてくれるのか?
まずは小手調べ、といった具合に、何でもないボウシの中からハトを出します。
これにははぁともえこも大喜び。
そんな中、ペトラさんは「マジックは本業だから『かくし芸』じゃないですわよね?」とマジレスをぶっこみます。
困ったドロシーは絵を描くことに嫌な予感がしてきた
 
(BGM)
「絵、ですか?」
うん!さっきも言ったけど、僕、似顔絵得意なんですよ?」
うっかりペトラさんに対しての敬語が取れてしまったドロシー。ドロシー本人はかなりの真面目人間であると考えると、もはやペトラは年上としてすら見られていない可能性が出てきました。今までの流れからして当然
 
この後、やたらツッコミの早いカズとか、ドロシーの絵が象形文字に似ている絵だったとか、今度はマジックで化け物を出してペトラを驚かせ、その拍子にペトラの「毛糸のパンツ」を覗いてしまうとかいう展開になるのですが、そろそろ疲れてきたので端折ります。
レビューですか?大丈夫です。こんな感じのがまだあと10分も残ってます例えば、
 

「これが僕の、アルカナイリュージョンのひとつです!まあ・・・幻ですけどね。本当のゴジ(バゴォン!)もいるんですけど、ホールからはみだしちゃうから・・・・・・止めときました♪」

 

 
 
 
 
 
 
 

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やめろぉー!こんなのアルカナハートじゃない!俺の知ってるアルカナハートは、みんなを幸せに・・・・・・!
 
 
 
この後ドロシーは、毛糸のパンツを見た件で「後で理事長室に来るように」とペトラに言われます。
どうでもいいですが、もしこれが「黒色の毛糸のパンツ」とか言われてたら下品すぎて間違いなく俺はディスクぶん投げてました。
まあ、だったらどうしたという話ですが。
 
 
そして最後にヴァイス。最初は「そんなものは無い」と言っていましたが、ペトラさんから「友人として」お願いされ、しぶしぶ折れます。
 
「では・・・・・・。大陸間弾道弾の、航法プログラムの・・・!」
「却下。」
「は・・・・・・」
「もっと皆を楽しませて・・・・・・。そうですわね。皆が笑顔になれる特技をお願いします。」

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「では・・・・・・。カラシニコフ機関機銃の整備を行います」
(シャララララ カッチャン ザシュ チャキ ギュルルル ガチッ)
「・・・早すぎて、よく分からないのー・・・・・・」
「あの銃を一瞬で解体し、グリスを塗った上で一瞬で組み立てたんだ。・・・流石だよ」
関心するカズ、ポカンとする女性陣を前に、ヴァイスは「組織にいた頃はこれをやると皆、笑顔になった」と言うカオスな状況ですが、それでもまだ今までの展開より大分マシですね。
 

「だったら、ものまねとかどう?ぺとらんの真似ーとか、どろぴんの真似ーとか!」

 

 
 
 
 
 
 
 

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今までの流れからし大事故にしかならねぇフリは止めろぉっ!
 
 
「な、なるほど。・・・・・・で、では、モノマネをいきます。」
 
 
「・・・・・・ハッチングゥ~

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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見えている地雷に突っ込むジェットコースターに乗る気分てこんな感じなのかなぁと思います。
もうゴールしてもいいよね?あ、まだ後5分ある?
 
これを見た一同は当然凍ります。全員が一体となってヴァイスをフォローし、そしてヴァイスはお礼を言うと同時に笑顔になります
そしてそれをペトラがノーモーションで撮影。
mission complete!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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そして場面転換。一同が帰ります。ドロシーだけは前述の話があるので逃げるように帰ります。かわいそうに
後日、目を覚ましたペトラさんから始まりますが、夢オチに見せかけて夢オチじゃない的な話を展開して、最後にヴァイスのお礼の手紙を以って、物語は終わります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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・総評
やはり一年前の自分の評価は間違っていませんでした。CDは聞くより捨てた方がマシです。
聞く直前までは「流石に言いすぎかな?」とか思ってたんですが、単純に嫌な部分を記憶から消していたのでマシと「勘違いしていた」だけでした。
何が面白いって「地雷箇所があっても、それを聞く直前まで思い出せないので初めて聞くときとほぼ同じ衝撃を食らった」んですよね。おかげでレビュー作成もはかどりました。
 
まあ、キャラ崩壊についてはレビューを見ていただければ分かると思います。
とにかく「一部キャラがやたら短気かつ地雷が分からない」という「どう考えても会話したくないキャラ」になっています。俺もこいつらのいる舞踏会になんか参加したくないです。故にあんなに下らない理由で舞踏会に不参加した他キャラの対応は当然だったと言えます。いくら地位が高くてもプライベートでまで会いたくないという典型的なクソ上司なんですペトラさん。
そういう視点で見ると、誰にでもやさしいはぁと断れる強さを持たないドロシー、そして何も知らないえこという面子は、ある意味ではキャラの性格を理解しての選出とも言えます。
シャルは関わらないように影からヴァイスを見ていたのでしょう。賢明な判断です。
そもそもシャルのシャの字も出なかったので本当にシャルの存在が消されている世界線な可能性もありますが。
 
・・・とまあ、クソ真面目にこの世界観で考察するとこんな感じになります。こんなアルカナハート嫌だ。
ドロシー選出の理由も結局謎のままで、むしろ「ヴァイスの友人として存在するシャルラッハロートがシナリオの邪魔だったから代わりに入れたのでは」という可能性さえあります。
そして、一部アルカナ勢からは「脚本家が小林ゆうさんに会いたかっただけなんじゃないか」とまで言われる始末。
 
何より、「こうすればお前らうれしいんだろ?」という考えがところどころに見えてしかもそれがダダ滑りしているのが最悪です。
特にペトラの性格に関しては、はぁとが正論を言っていることから演出側が意図してやっている行為だということも分かります。おかげさまで某ミストさんのように親近感が沸かなすぎて終始「さん」づけで呼ばせていただきました。
ちなみに途中からやたらと関係の無い遊戯王の画像を差し込んでいますが、本編の安易なパロネタ挿入を鑑みて妥当であると判断しました。いかがでしたでしょうか?
 
 
 
 
 
 
安易なパロネタ寒いギャグ取ってつけたような唐突な百合ムード脚本に都合のいいキャラ改変適当すぎる他キャラ不参加の理由、挙句一部キャラの存在消失も同然のストーリーと、頼んでもいないのに役満が揃う結果となりました。
 
そしてここで問いたいのが、「果たしてこのドラマCDでファンは得をしたのか」 という点です。
僕としても「製作者が誰に向けて作ったものなのか」という点を考えてましたが、結論としては擁護しきれませんでした。
まずパロネタ以前に原作を放棄しすぎです。
そのため単に出ているキャラが好きな人「特定のキャラの扱いが不遇すぎる」と不快感を表していました。
そして、「ただ単にいつも通りの和気あいあいとしたドラマCD」を期待した人間でさえ「怒る理由も分からず唐突にキャラが怒り空気が悪くなる」場面が多すぎて頭を抱える始末。
何より、SEのテンポも、使い方のセンスも絶望的すぎて、聞くこと自体が苦痛。
ですので、たとえアルカナハートの世界観に一切興味の無い人が聞いても、その空気の悪さに耐えられるかが問題です。
そもそも結局は物語で舞踏会やってないですからね。タイトル詐欺じゃねーか!
 
 
 
・・・・・・ということで、この辺りでレビューを終わりたいと思います。「もう二度と聞きたくない」という昔の自分の判断は間違ってなかった。
本当だったらこの後、「もう一つのエビテン版のCDのレビューも書こうかな」と思ってたんですが、想の10倍くらい精神が削れたのでもう止めておきます。
 
最後に、もしこのCD及びもう一つのエビテン版CDを聞く機会があれば、これは「アニメ版DD北斗の拳ならぬ「DDアルカナハートの拳」と意識して視聴することをおすすめします。あるいは「つまらないおそ松さん第1話」でしょうか。多分アニメDD北斗の方がまだ万人受けすると思いますが。
 
以上、稚拙な文章ながら、最後まで見ていただいてありがとうございました。